2015年06月25日

『アベンジャーズ エイジ・オブ・ウルトロン』お薦め映画

★★★★ 2015年製作 米 (141 min)
【監督】ジョス・ウェドン(アベンジャーズ)
【出演者】
ロバート・ダウニー・Jr.(アイアンマン、アイアンマン3、アベンジャーズ、オンリー・ユー)
クリス・ヘムズワース(ラッシュ プライドと友情、マイティ・ソー ダーク・ワールド、マイティ・ソー、ブラックハット)
マーク・ラファロ(アベンジャーズ、シャッターアイランド、ZODIAC、ブラインドネス)
クリス・エヴァンス、スカーレット・ヨハンソン、ジェレミー・レナー、サミュエル・L・ジャクソン
【あらすじ】悪の秘密組織ヒドラ党殲滅のために結集したアベンジャーズ。 しかしヒドラ党の人間兵器、ワンダ(女)とピエトロ(男)という双子の特殊能力により、大きなダメージを負ってしまう。 将来への不安に襲われたアイアンマンことトニー・スタークは、人工知能による完璧な平和維持システム“ウルトロン計画”を考案する。 ところが、愛なき人工知能“ウルトロン”は暴走し、驚異的な速さで人類を脅かす存在へと成長してゆく…。 スーパーヒーロー・アクション第2弾。

『アベンジャーズ エイジ・オブ・ウルトロン』象のロケット
『アベンジャーズ エイジ・オブ・ウルトロン』作品を観た感想TB

画像(C)Marvel 2015 All rights reserved.

ultron1.jpg 【解説と感想】公開中の「トゥモローランド」は、子ども向け作品にも見えるが、実は大人向けの秘密が隠されているらしい…という噂だ。私は深読み情報通ではないので、ノーテンキに映画を楽しんだだけだが、それでも前向きメッセージはしっかり受け取った。鑑賞後は、夢と希望、勇気と努力が明るい未来を作るのだと、幸せな気持ちでいっぱいになった。

ところが、同じディズニー配給でもうすぐ公開となる本作「アベンジャーズ /エイジ・オブ・ウルトロン」の鑑賞後は、地球の将来が心配になって来た。「このままではアベンジャーズも人類も滅亡してしまうから、万全の備えをしておかねばならない。」という不安に襲われるアイアンマンと、観客である私の気持ちがシンクロしてしまったのだ。更に、良くも悪くも「思ったことが現実化する」という、いわゆる「引き寄せの法則」が頭をよぎる。もちろん映画の神様は、意図的にこの2作品を続けて公開させたのだろう。

本作は、日本でも絶大な人気を誇るアメコミヒーローたちが勢揃いして悪と戦う人気作品の第2弾。前作「アベンジャーズ」は、「日本よ、これが映画だ。」という自信満々なキャッチコピーと、ド派手なアクションが話題となった。今回も大掛かりなアクション満載で、「マッドマックス 怒りのデス・ロード」同様、もうそれだけで「面白かった〜!」と言えるエンターテインメント作品である。

お騒がせ男アイアンマンことトニー・スターク(ロバート・ダウニー・Jr)は、人工知能による完璧な平和維持システム“ウルトロン計画”を考案する。しかし人工知能は暴走し、人類最大の敵となってしまう。つまりアベンジャーズ自らがウッカリ人類の敵を作ってしまい、総力を挙げて尻拭いに奔走するという、笑えるが笑えないスタートなのだ。

現在公開中の「チャッピー」、本作「アベンジャーズ /エイジ・オブ・ウルトロン」、間もなく公開される「ターミネーター :新起動/ジェニシス」と、ここまで続くと、もはや人工知能(AI)は人類最大の敵という烙印を押されたも同然である。それだけAIの暴走を危惧する人が多いということだ。ところが、人類最大の敵はAIではなく人類であるという事実に、私たち自身も気づいてしまう。危険な物を作り出すのも、無意味な殺し合いをするのも、環境を破壊するのも、地球上で人類だけ。ウルトロンが言う通り、人類を滅亡させれば問題はすべて解決するのではと思えてくるから怖い。

人工知能、海外派兵、自然災害、原子力発電、MERSウイルス等の世界的な問題から、個人的なトラブルまで、私たちは次から次に大変な問題に直面する。そんな時、「トゥモローランド」的に「まだ間に合うぞ〜!」と思うか、「アベンジャーズ」的に「もうヤバイぞ〜!」と思うか、あなたはどちらの方が、より頑張れるだろうか?

今回は敵に惑わされ、ヒーローそれぞれの人間臭さと弱さが浮き彫りとなる。ヒーローも無敵ではなく、悩みもするし、間違いも犯す。そんな姿も魅力的だが、やはりワクワクするのは、めちゃかっこいいバトルシーン! アベンジャーズが抜群のチームワークと決死の覚悟で人類滅亡の危機に立ち向かう、壮大なSFアクション。お薦め作品だ。

(象のロケット 映画・ビデオ部 並木)


 
posted by 象のロケット at 21:22| Comment(2) | TrackBack(20) | 超お薦め映画作品 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年06月02日

『マッドマックス 怒りのデス・ロード』お薦め映画

★★★★★ 2015年製作 オーストラリア・米 (120 min)
【監督】ジョージ・ミラー(マッドマックス、マッドマックス2、ハッピー フィート、ベイブ・都会へ行く)
【出演者】
トム・ハーディー(チャイルド44 森に消えた子供たち、オン・ザ・ハイウェイ その夜、86分、ダークナイト ライジング、スター・トレック ネメシス)
シャーリーズ・セロン(スタンドアップ、モンスター、ヤング≒アダルト、マイティ・ジョー)
ニコラス・ホルト(ウォーム・ボディーズ、ジャックと天空の巨人、アバウト・ア・ボーイ、X-MEN ファースト・ジェネレーション)
ヒュー・キース・バーン、ゾーイ・イザベラ・クラヴィッツ、ロージー・ハンティントン・ホワイトレイ、ライリー・キーオ
【あらすじ】電力はなく、石油、水、食糧は尽きかけ、大気は汚染され、無法地帯と化した世界。 愛する家族を失った元警官マックスは、ただ本能だけで生き長らえていた。 資源を独占し、恐怖と暴力で民衆を支配するジョーの略奪軍団に捕われたマックスは、ジョーの右腕でありながら反逆を企てた女性フュリオサ、配下の全身白塗りの男ニュークスと共に、ジョーに捕われていた美女たちを引き連れ、自由への逃走を開始する…。 バイオレンス・アクション。 R-15

『マッドマックス 怒りのデス・ロード』象のロケット
『マッドマックス 怒りのデス・ロード』作品を観た感想TB

画像(C)2015 VILLAGE ROADSHOW FILMS (BVI) LIMITED All rights reserved.

madmax1.JPG 【解説と感想】主演作の公開が相次ぎ、ノリにノッている俳優トム・ハーディ。
6月27日公開「オン・ザ・ハイウェイ その夜、86分」は、一人芝居のようなワンシチュエーション・サスペンス。終始緊張が途切れない演技は見事だった。
7月3日公開「チャイルド44 森に消えた子供たち」は、連続誘拐殺人事件の話。ソ連エリート捜査官の、悪に立ち向かう執念を見せつけてくれた。
そして、6月20日公開の本作「マッドマックス 怒りのデス・ロード」では、主人公マックスを演じている。しばらくは猿ぐつわで拘束されていて顔が良く見えないが、その隙間から、絶望した男の孤独感を漂わせている。それでも彼はまだ、死にたくはないようだ。

madmax2.jpg 放浪中のマックスは、砂漠でイモータン・ジョー率いる略奪軍団に拉致され、健康な血液を採取するための家畜人間にされてしまう。そこにはニュークス(ニコラス・ホルト:白塗りで顔がよく分からない!)ら、イカレた白塗りの戦闘員“ウォー・ボーイ”たちがいる。片腕のない女隊長フュリオサ(シャーリーズ・セロン:坊主頭と黒塗りで顔がよく分からない!)はジョーを裏切り、“子産み女”として囲われていた美女たちと共にジョーのディストピア(暗黒郷)を逃げ出し、緑のユートピア(桃源郷)を目指す。男たちは、女たちをどこまでもどこまでも追いかけていく。

madmax3.jpg これまでの経過説明がないので、一応過去の「マッドマックス」シリーズの内容を説明すると、警官だったマックスは妻子を殺されてから放浪の旅を続けており、世界は核戦争で既に崩壊し、資源は枯渇している。だが、過去作を見ていなくても十分楽しめるので、ご安心を。資源が尽き環境が悪化した世界だというのに、戦闘車やバイクが走る走る。戦士たちは捨て身で飛び掛かって来る。なぜか戦場でギター演奏が始まる。ガソリンどこで手に入れたのー? 体力ないんじゃなかったのー? 楽器がなんで火を吹くのー? 美女たちオシャレすぎー! 何食べて生きてんのー? なんて突っ込みも頭に浮かぶが、とにかく爆音の中、ずーっと“アドレナリンMADMAX”で闘っているので、息つく暇はないのである。

madmax4.JPG 何もない世界でも、ジョーは豊かな生活を送り、庶民は水すら満足に飲めない。暴力への恐怖と物資への渇望が、人を支配し動かしている。文明社会が崩壊してもなお、支配する側とされる側の力関係は変わらないのだ。だが絶望だけでは生きていけない。戦うだけの毎日を送っていた女戦士フュリオサと、子を産まされるだけだった美女たちは、自由を求めて戦うことを選んだ。一方、放浪しているだけの男マックスは、わずかばかり残った正義感で悪と戦うことを選んだ。しかし、ユートピアなんて本当にあるのだろうか? 私たち現代人に、何かを伝えているようにも見える。 

本作は難しいこと抜きで、とことん欲望・暴力VS希望・正義の命がけのアクションを楽しむ作品だ。CGよりリアルなアクションを重視したという砂漠での戦闘シーンは凄まじく、まさに地獄行きのデスロード! 男たちは狂ったように攻撃を仕掛けてくる。鑑賞中はクヨクヨした悩みなぞ、パッキーンと吹っ飛んで行ってしまう。ストレス解消度もMADMAXのアクション大作。お薦め作品だ。※鑑賞後は暴走注意! 安全運転でお帰り下さい。

(象のロケット 映画・ビデオ部 並木)

 
posted by 象のロケット at 11:58| Comment(1) | TrackBack(18) | 超お薦め映画作品 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする