2017年01月20日

『ザ・コンサルタント』お薦め映画

★★★★★ 2016年製作 米 (128 min)
【監督】ギャヴィン・オコナー(ジェーン)
【出演者】
ベン・アフレック(ゴーン・ガール、アルゴ、ペイチェック 消された記憶、偶然の恋人)
アナ・ケンドリック(ピッチ・パーフェクト、ピッチ・パーフェクト2、エンド・オブ・ウォッチ、マイレージ・マイライフ)
J・K・シモンズ(ラ・ラ・ランド、セッション、ターミネーター:新起動/ジェニシス、スパイダーマン2)
ジョン・バーンサル、ジーン・スマート、シンシア・アダイ=ロビンソン、ジェフリー・タンバー
【あらすじ】シカゴ近郊の田舎町に小さな公認会計事務所を構えるクリスチャン・ウルフは、大手電子機器メーカーの使途不明金の調査を依頼される。 ところが調査は途中で打ち切られ、経理担当者の女性デイナとウルフは命を狙われることに。 一方、アメリカ財務省犯罪捜査部のキング局長は、女性分析官メディナに、世界中の悪人を顧客にしている裏社会の会計コンサルタントの正体を突き止めるよう命じていた…。 クライム・アクション。

『ザ・コンサルタント』象のロケット
『ザ・コンサルタント』作品を観た感想TB

画像Copyright:(C)2016 Warner Bros. Ent. All Rights Reserved.

accountant1.jpg 【解説と感想】近年、ずっとワガママな奴、根気のない奴、自己チュー(自己中心的)と言われていた人が、自閉症、ADHDやアスペルガー症候群などの発達障害ではないかと言われるようになった。親や本人に病気という認識がなかったために、大人になってから判明したという人もいる。逆に、実際には発達障害ではないのに「あいつはアスペだ」とか「ADだ」と陰口を叩かれる場合もある。同じ自閉症でも知的障害を伴う場合と伴わない場合があり、種類は多岐にわたる。発達障害を抱える人は誤解されやすく、昔は変わり者扱いされていた。普通の学校には馴染めなくても芸術や学術方面で能力を発揮する人も多く、発明家エジソンや物理学者アインシュタイン、画家のピカソ、レオナルド・ダ・ヴィンチ、山下清、作曲家ベートーベン等も発達障害だったのではと言われている。普通の人とは脳の使い方や、行動の優先順位が違うのかもしれない。

本作の主人公クリスチャン・ウルフ(ベン・アフレック)は、高機能自閉症スペクトラム(言葉の発達に遅れがあり、人間関係を築くのが困難。知的障害はなく、興味のある物事へのこだわりが極端に強いタイプ。)であったために、子どものころはイジメに遭っていた。息子の将来を案じた父親と母親の教育方針は正反対でウルフ少年は悲しい思いをしたが、今は小さな公認会計士事務所を構え田舎町に溶け込んでいる。生活には何の心配もない…というか稼ぎすぎている。なぜなら実は彼は、麻薬カルテル、武器商人、殺し屋など、世界中の危険人物の裏帳簿を仕切る闇の会計士だからだ。危ない目に遭っても大丈夫。彼は命中率100%の射撃の腕と、格闘技を身に着けている。普段のインテリ顔と落差のある戦いぶりがカッコイイ!

まずは彼の、人と接することが苦手で愛想の一つも言えない性格、天才的な頭脳と事務処理能力、敵なしの戦闘能力という一風変わったキャラクターに魅せられ、その後の展開への期待に胸が膨らむ。不愛想でも何とかなる職業なだけに、町の人々も彼の言動が多少変わっていると感じても、あまり気にしない。気にしているのは、アメリカ政府財務省犯罪捜査部のキング局長(J・K・シモンズ)だけで、彼は女性分析官メディナ(シンシア・アダイ=ロビンソン)にウルフの正体を突き止めるよう命じる。

accountant2.jpg もちろん表の仕事もやっているウルフは、敏腕マネージャー(その正体は後のお楽しみ)の指示で、大手電子機器メーカーの使途不明金調査を請け負う。ウルフと女性経理担当者デイナ(アナ・ケンドリック)は危険な目に遭うのだが、ウルフの感情が変化していくのがわかる。果たして、恋へと発展するのだろうか…? 

ウルフがどんな育ち方をしたのか、家族との関係、抱えている悩み、なぜ裏社会の仕事をやっているのか等が明かされる一方で、表の仕事と裏の仕事の行方、敵と味方が入り交じり、盛りだくさんの展開となっている。自閉症でメチャクチャ強い闇の会計士というユニークなダークヒーローの登場で、これはシリーズ化されないと勿体ない。次回作が楽しみなクライム・アクション。お薦め作品だ。

(象のロケット 映画・ビデオ部 並木)
 
posted by 象のロケット at 21:29| Comment(0) | TrackBack(5) | 超お薦め映画作品 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする