2015年02月11日

象のロケット クリアデカールシート 光沢 Z-GCDA4 A4サイズ(水転写式デカール/透明)

大変お待たせをいたしました。
モデラーの皆様のご要望にお応えし、従来の半光沢タイプのクリアデカールシートに加えて、光沢タイプを製品化致しました。本日2015年2月11日より販売を開始いたします。
【品名】:象のロケット クリアデカールシート 光沢
【型番】:Z-GCDA4

MDプリンタでの優れた印刷性、フィルム層の薄膜化と強度・耐久性の向上による容易な水転写作業性、仕上がりの美しさなど、半光沢タイプ同様に、今まで光沢タイプのクリアデカールシートをお使いのユーザー皆様のご意見やご要望を取り入れながら更にハイグレードな商品に仕上げました。どちらのタイプもきっとご満足いただけると思います。
模型、プラモデル、フィギュア、デコレーション、ネイルアート、ヘルメットや自転車・バイク・自動車の装飾、釣り竿や浮きなどへのマーキング・名入れなど、幅広くご利用ください。

尚、2013年6月より販売中のクリアデカールシート半光沢タイプは以下の通りです。従来は商品名に『半光沢』とは入れていませんでしたが、今後は光沢タイプとの違いを明確にするために『半光沢』と入れます。
【品名】:象のロケット クリアデカールシート 半光沢
【型番】:Z-CDCA4

光沢タイプ(Z-GCDA4)の価格は、半光沢タイプ(Z-CDCA4)の価格と同じです。
【価格】
象のロケット クリアデカールシート 光沢 Z-GCDA4 A4サイズ
¥1,000/5枚(1枚あたり¥200) ×○セット
¥5,400/30枚(1枚あたり¥180) ×○セット
¥34,000/200枚(1枚あたり¥170) ×○セット
¥160,000/1,000枚(1枚あたり¥160) ×○セット

尚、半光沢・光沢共に、クリアデカールシート各セットには『デカール保護シート』1枚を同梱しています。
『デカール保護シート』は印刷後のデカールを、保管中のこすれ傷などから保護するための特殊シートです。両面の平滑度は極めて高く、紙粉の発生もほとんどありません。
『デカール保護シート』のみの販売も行っています。

象のロケット デカール保護シートZ-DHGA4 A4サイズ
¥200/5枚(1枚あたり¥40) ×○セット
¥600/30枚(1枚あたり¥20) ×○セット
¥3,000/200枚(1枚あたり¥15) ×○セット
¥10,000/1,000枚(1枚あたり¥10) ×○セット

【購入方法】
象のロケットクリアデカールシートやインクカセットの購入につきましては、『各種インクカセット・付属品販売中!』ページの「ここからコピー」〜「ここまでコピー」をメールに貼り付けて送信してください。午後2時までにご注文メールをいただき、ご入金の方が確認できましたら、当日発送し、伝票番号をご返信いたします。 ご不明なことがありましたら、遠慮なくご連絡ください。
各種インクカセット・付属品販売中!
お問い合わせ連絡先

印刷方法や貼り付け方などは半光沢タイプZ-CDCA4と全く同じです。
下記のページを参考にしてください。

貼り付けの様子はこちらに写真を掲載しています。→象のロケット クリアデカールシート Z-CDCA4 貼り方

模型などへの使用例です。→鉄道模型Nゲージ

ネイルへの使用例です。→ネイルシールを自作! 簡単ネイルアート!

3Dプリンタによる造形物やフィギュアに色づけ・着色・マーキング

(象のロケット 技術センター)


 
posted by 象のロケット at 17:07| Comment(0) | TrackBack(0) | MDプリンタ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年02月03日

『アメリカン・スナイパー』お薦め映画

★★★★ 2014年製作 米 (132 min)
【監督】クリント・イーストウッド(バード、ジャージー・ボーイズ、ミリオンダラー・ベイビー、グラン・トリノ)
【出演者】
ブラッドリー・クーパー(世界にひとつのプレイブック、ハングオーバー! 消えた花ムコと史上最悪の二日酔い、ハングオーバー!! 史上最悪の二日酔い、国境を越える、プレイス・ビヨンド・ザ・パインズ / 宿命)
シエナ・ミラー(ファクトリー・ガール、G.I.ジョー、カサノバ、アルフィー)
ルーク・グライムス(96時間 /リベンジ)
ジェイク・マクドーマン、ナヴィド・ネガーバン、キーア・オドネル、ケビン・ラーチ
【あらすじ】9.11以降のイラク戦争。 米海軍特殊部隊ネイビー・シールズに入隊を果たしたクリスは、卓越した狙撃の精度で多くの仲間の危機を救い“レジェンド”の異名を轟かせる。 しかし敵からは“悪魔”と恐れられ、その首には18万ドルの賞金が掛けられていた。 極限状況の戦地への度重なる遠征は、クリスの心を序々に蝕んでいく…。 伝説的スナイパーの半生。 R-15

『アメリカン・スナイパー』象のロケット
『アメリカン・スナイパー』作品を観た感想TB

画像(C)2014 VILLAGE ROADSHOW FILMS (BVI) LIMITED, WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC. AND RATPAC-DUNE ENTERTAINMENT LLC All rights reserved.

sniper1.jpg 【解説と感想】2月1日早朝、シリアやイラクの一部を実質的に支配しつつある中東の過激派ISILまたはISIS(いわゆる“イスラム国”)による邦人人質事件は、最悪の結末を迎えた。更に彼らは、日本国民への無差別殺害警告まで発した。その非道なやり方は許せないし、日本全体で“イスラム国”憎しの感情が高まっている。それでも私たち日本人は「目には目を、歯には歯を。」といった報復措置は取らない。中東を爆撃したりしないし、“イスラム国”とは何の関係もないイスラム系やイスラム教の人々を差別したりもしない…はずであるし、そうでなければならない。

sniper2.jpg 本作は実在の兵士クリス・カイル(1974〜2013)の回顧録に基づいている。彼は1999年にアメリカ海軍特殊部隊(ネイビーシールズ)に入隊し、狙撃手(スナイパー)としてイラク戦争に4回出兵した。その間、公式記録としては米軍史上最多の160人を射殺(非公式記録ではもっとずっと多いという)している。

通常、戦地でのクリス・カイル(ブラッドリー・クーパー)は、屋上の見晴らしの良い場所で静かに銃を構えている。彼の任務は、味方の兵士を殺そうとしている敵を、先に殺してしまうこと。自爆テロや、手榴弾、銃を手にしていると思われるのは、成人男性ばかりではなく女子供までいる。自らの判断で、危ないと思ったら引き金を引く。即断即決のストレスはいかばかりか。戦闘シーンはリアルで、爆風で吹き飛ばされてしまいそうな臨場感がある。

sniper3.jpg 常に紛争地域に介入している軍事大国アメリカ。「野蛮なテロリストたち」を一掃し、9.11事件を繰り返してはならないという強い信念の下、クリスたちは命を懸けて戦っている。仲間一人の死が、部隊に与えるショックは大きい。一方、敵は何人殺そうが、痛くも痒くもない。敵が殺されるとホッとする。見ている方もだんだんそんな気になってくるから、慣れというのは恐ろしい。しかし本当にクリスは「敵ならいくら殺しても平気」だったのだろうか?

sniper4.jpg 美しい妻(シエナ・ミラー)と、かわいい盛りの子供たちを残して戦場へ向かうクリス。妻は一刻も早く退役して欲しいと願っている。しかしクリスは、家族と過ごす平和な毎日の方に違和感を感じている。大きな音がすると、本能的に身構えてしまう。クリスは病んでいる。明らかに多くの帰還兵たちを苦しめてきたPTSD(心的外傷後ストレス障害)の症状だ。いくら任務とはいえ、人を殺して平気なはずがない。何度も死にかけて平常心でいられるはずがない。むしろ、病んでこそ正常な人間といえるだろう。もし戦争で心を病んだ人が事件を起こしたら、それは誰の責任になるのだろうか?

sniper5.jpg 本作をイラク戦争の正当化や、スナイパーを英雄視する映画だと思われる方もいるかもしれないが、鑑賞後の印象は逆である。だからといって、戦った兵士たちを貶めるものでもない。イラク戦争の時と同じように現在、アメリカが主導する対テロ有志連合は、“イ
スラム国”掃討作戦を行っている。今回の邦人人質殺害事件により、日本人にとっても中東は“よく分からない遠くて関係のない地域”ではなくなった。私たちが紛争地域(紛争の理由や、困っている人々)にもっと関心を持つことは、ジャーナリスト後藤健二さんの願いでもあると思う。イラク戦争が、一人のアメリカ人兵士に与えた影響を描く実話物語。お薦め作品だ。

(象のロケット 映画・ビデオ部 並木)


 
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2015年01月22日

『深夜食堂』お薦め映画

★★★★ 2014年製作 日 (119 min)
【監督】松岡錠司(東京タワー オカンとボクと時々オトン、さよなら、クロ、歓喜の歌、トイレの花子さん)
【出演者】
小林薫(歓喜の歌、コキーユ・貝殻、クイール、東京タワー オカンとボクと時々オトン)
高岡早紀(モンスター、長い散歩、25 NIJYU-GO、≪ゲキ×シネ≫ 蜉蝣峠)
柄本時生(奈緒子、ワカラナイ、学校をつくろう、フレフレ少女)
多部未華子、余貴美子、筒井道隆、菊池亜希子
【あらすじ】ネオンきらめく繁華街の路地裏にひっそりと佇む、“深夜食堂”こと“めしや”の営業時間は深夜12時から朝の7時まで。 メニューは酒と豚汁定食だけだが、一人で店を切り盛りする寡黙なマスターは、頼めば大抵のものは作ってくれる。 ある日、店に骨壺が置き忘れられていた。 詮索好きな常連客たちは、骨壺をネタにいつもの与太話に花を咲かせる…。 人気TVドラマ劇場版。
原作:安倍夜郎(コミック)

『深夜食堂』象のロケット
『深夜食堂』作品を観た感想TB

画像(C)2015安倍夜郎・小学館/映画「深夜食堂」製作委員会

shinya1.jpg 【解説と感想】夕飯が深夜になる生活を長年続けている私は医者に言われた。「とにかく早く夕飯を食べなさい! 12時、1時なんて、ダメよ〜、ダメダメ!」しかし食いしん坊な私は、出先の途中や帰りがけに、食事をササッと簡単に済ませたくないのである。長時間グーグー腹を空かせた挙句、ドドーンと重い夕食を取る毎日で、メタボ街道まっしぐらだ。

shinya2.jpg 本作の舞台である新宿の深夜営業の食堂“めしや”は、マスター(小林薫)が一人で切り盛りしているカウンターだけの狭い店で、営業時間は深夜12時から朝の7時まで。メニューは酒と豚汁定食だけだが、頼めば大抵のものは作ってくれる。常連客はごく普通の会社員から公務員(警察官)、自由業、ヤクザ、夜の商売の方々まで様々。めしやなので、もちろん第一目的は飲食だが、彼らはなぜこの店を訪れるのだろう。

24時間営業のファミリーレストランの方がテーブルも広いし、メニューも豊富でコーヒーもお代わりできる。アルコール類も置いてある。私もファミレスで朝食から昼食プラス3時のおやつまで食べるという日もあり、大変お世話になっている。だが日が暮れると、もうちょっと狭い空間へ移動したくなる。ガキが騒いでおらず、店員が学生でなく、しゃべりまくる女性軍団や、大声で吠える男性軍団がいない、照明が明るすぎない、静かで落ち着いた、メニューに融通の利く店へ行きたくなる。そーか、私はこの“めしや”に行けばよいのであった。大手のチェーン化が進み個人商店が生き残りにくい時代だが、実際のところ、こんな知る人ぞ知るこじんまりした店は、あちこちの路地裏で結構繁盛しているらしい。

shinya3.jpg 原作は安倍夜郎のコミックで、それが深夜枠の一話完結の30分ドラマになり映画になった。この劇場版も、特に大きなストーリーがあるわけではなく、客同士のおしゃべりや、恋愛沙汰、人情話をつなげて店の雰囲気を醸し出しているというだけなのだが、これが味わい深い。骨壺の忘れ物、愛人の遺産相続、年下男との恋、震災ボランティア、男に金をだまし取られる話、若年ホームレスなど、昨今の世相を交えたいかにも“あるある”エピソードの数々と、客を見てないようで見ている寡黙なマスターの人柄に引き込まれる。客もワケアリなら店主もワケアリ。中年以上はみんなワケアリだと私は思っているが、彼らひとりひとりのワケあっての人生を、じっとながめていたくなる。

shinya4.JPG 常に空腹状態の私としては、マスターの小料理も魅力的だった。だいぶ前になるが試写の日の夜遅くに作ってみたのは「ナポリタン」。見た目も味も“めしや”と同じで激ウマだった! 残念ながらTV版は見ていないけれど、夜遅く帰ってこのドラマを見ながら晩酌すれば、“めしやへ寄ったつもり気分”が味わえそうだ。劇場版鑑賞後は、アナタの町の“めしや”を探してみてはいかがだろう。忙しい食いしん坊の骨休めにもってこいの人情コメディ。お薦め作品だ。

(象のロケット 映画・ビデオ部 並木)


 
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2014年12月17日

『ベイマックス』お薦め映画

★★★★ 2014年製作 米 (108 min)
【監督】ドン・ホール、クリス・ウィリアムズ
【出演者】
(声)ライアン・ポッター、スコット・アツィット、ダニエル・ヘニー、マーヤ・ルドルフ、他
(声)菅野美穂、小泉孝太郎、川島得愛、本城雄太郎、他
【あらすじ】美しい街サンフランソウキョウ。 幼い頃に両親を亡くした14歳の天才科学少年ヒロは、大学生の兄タダシと共に叔母キャスの家で暮らしていた。 タダシが事故で亡くなり部屋に閉じこもっていたヒロの前に、空気で膨らんだ白くて大きな体を持つベイマックスが現われる。 それはタダシが、人々の心とカラダを守るために開発したケア・ロボットだった。 ヒロは、ベイマックスや兄の友人たちと一緒に、兄の死の真相を探り始める…。 アニメーション。

『ベイマックス』象のロケット
『ベイマックス』作品を観た感想TB

画像(C)2014 Disney. All rights reserved.

bighero.jpg 【解説と感想】歳末の街は、LEDの電飾で目も眩むほど華やかだ。見つめているだけでデートも盛り上がる。それもこれも、このほどノーベル賞を受賞した赤崎勇、天野浩、中村修二ら、多くの科学者のお蔭である。私たちは、今より更に便利な生活を常に待ち望んでいる。その期待に応えられるのも科学の力だ。ところが一方でそれら最先端の科学を、私利私欲のためにだけ利用しようとする悪人もいる。

本作の舞台は、アメリカのサンフランシスコと日本の東京がミックスしたような未来の都市サンフランソウキョウ。主人公は14歳の少年ヒロ。彼の家族は叔母キャスと大学生の兄タダシの2人だけ。ヒロは高すぎる知力を持て余し、ロボット・ファイターに熱中していた。だが兄が通うサンフランソウキョウ工科大学を見学し、科学の夢を追求したいと、飛び級での大学入学を志す。

タダシと陽気な仲間たちが研究に没頭している工科大学の研究室は、まるで遊園地だ。今にも手が届きそうな明るい未来が感じられて、ワクワクしてくる。
しかし残念なことに、前途有望な青年タダシは事故で死んでしまう。彼が残した白くて丸くて大きい“ベイマックス”は、人々の心とカラダを守るために働くケア・ロボット。ヒロの心の傷を癒そうと一生懸命だし、たいていの命令は聞いてくれるが、悪い命令には従わない。人間以上に良心があるロボットなのだ。

ロボットと少年の友情物語なのかと思ったら、犯人探しの謎解きサスペンス、正義のヒーローの活躍と、様相が変わっていき飽きさせない。画期的な発明を悪用したり、金儲けの道具にしたりする大人の醜さも描かれる。

ハイテクロボットなのに、空気しか入っていないように見えるベイマックスの動きはかなり鈍くて笑わせてくれる。だがプニュプニュのベイマックスにギュッと抱きしめられると、心がじんわり温かくなっていくようだ。両親や兄を亡くした寂しさは消えないが、ヒロは決して一人じゃないと、ベイマックスが教えてくれる。

私は字幕版で見たが、ラストに流れた日本版エンドソングはAIの2005年の大ヒット曲『STORY』の英語バージョン。ベイマックスとヒロのために作られたのではと思うほどピッタリの歌詞で、思わず泣きそうになった。

才能ある青少年も、一歩間違えば犯罪者になりかねない。合成薬物製造や、サイバー犯罪など、卓越した能力を正しく利用できなかった例だろう。落ちこぼれだけでなく頭の良すぎる子どものことも、周りの大人は気をつけて見てやらねばならない。本作ではそれを大人ではなくロボットがやってくれている。傷ついた少年の心を、優しさと愛で軌道修正してゆく心温まるSFファンタジー。お薦め作品だ。

(象のロケット 映画・ビデオ部 並木)


 
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2014年11月17日

『インターステラー』お薦め映画

★★★★★ 2014年製作 米 (169 min)
【監督】クリストファー・ノーラン(メメント、ダークナイト、プレステージ、ダークナイト ライジング)
【出演者】マシュー・マコノヒー(ダラス・バイヤーズクラブ、サハラ 死の砂漠を脱出せよ、サラマンダー、エドtv)
アン・ハサウェイ(プリティ・プリンセス、レイチェルの結婚、パッセンジャーズ、ゲット スマート)
ジェシカ・チャステイン(ゼロ・ダーク・サーティ、テイク・シェルター、ヘルプ 心がつなぐストーリー、ツリー・オブ・ライフ)
マッケンジー・フォイ、ジョン・リスゴー、マイケル・ケイン、エレン・バースティン
【あらすじ】近未来の地球。 植物が疫病に侵されて食糧供給が打撃を受け、社会は文明から遠ざかっていた。 元テスト・パイロットでエンジニアだった中年男クーパーは、今はトウモロコシを育てる農夫。 しかし、地球の寿命が尽きかけていることを知らされたクーパーは、パイロットに復帰することに。 その任務は、人類の移住先を見つけることだった…。 SFアクション・アドベンチャー。

『インターステラー』象のロケット
『インターステラー』作品を観た感想TB

画像(C)2014 Warner Bros. Entertainment, Inc. and Paramount Pictures All rights reserved.

INTERSTELLAR1.jpg 【解説と感想】近年、環境汚染が進み、地球の砂漠化、水不足が心配されている。農薬散布や遺伝子操作を行っても、作物はシナリオ通りには育たない。人口増加に食糧供給が追い付かない。医学が発達しても病人は増える一方で、エボラ熱やテング熱など新しい病気がどんどん出てくる。マスクをしないと出歩けない、空気清浄機や加湿器がないと眠れない、浄水器を通さないと水が飲めない世界なんて、考えてみるとおかしな話だ。もはや人間は、地球には住めなくなりつつあるのかもしれない。

INTERSTELLAR2.jpg 本作インターステラーの舞台は、近未来のアメリカ。科学技術が発達したハイテクの未来ではなく、戦前に逆戻りしたようなローテク社会。食糧供給が最重要課題であるため、宇宙飛行士だった主人公クーパー(マシュー・マコノヒー)も、今は義父(ジョン・リスゴー)の農場で農夫をしている。イザという時、一番大事なのは農業なのだ。しかし頑張っても頑張っても絶滅する品種が増えていく。次に絶滅するのは人間かという状況にまで来ていた。

クーパーの息子トム(ティモシー・シャラメ)は農場の跡継ぎを目指しているが、娘マーフ(マッケンジー・フォイ)は父親譲りのリケジョ(理系女子)。母親のいない多感な思春期の子どもたちを残し、身を切られるような思いでクーパーは宇宙へ旅立つ。それもこれも、子どもたちが安心して暮らせる新たな星を見つけるためだ。

宇宙戦艦ヤマトのように、人類の希望を託されたのは宇宙船エンデュランス号。数人の同乗者の中で、女性科学者アメリア(アン・ハサウェイ)は独身だが恋人がいるらしい。最終目的は恋人と安心して家庭を築ける未来のためだろうか。彼女を乗り込ませたのは父親のブランド教授(マイケル・ケイン)。クーパーもブランド教授も、人類そして愛するわが子のために、このミッションを絶対成功させなくてはと思っている。

途中で、子どものいない別の男性科学者が、自分は純粋に人類の未来のために任務を遂行するのだと言うシーンがある。彼の本心はともかく、私はここで問題を投げかけられているような気がした。現代社会でも環境問題や食品添加物に敏感なのは母親や母親予備軍の女性たちだ。愛するわが子のためなら、親は何だってやる。しかし社会のために、人は命をかけられるのか? 命を投げ打って他人を救った話が美談になるのは、そんな人が少ないからである。家族愛を人類愛にまで高めなければ、ゴミのポイ捨て、非常時の食品買い占め等はなくならないだろう。

INTERSTELLAR3.jpg のどかな農場、ハイテクな科学研究所、そして既に私たちが映像では見知ったつもりの宇宙、そして新たに発見された宇宙のワームホールの先の意外な世界が、リアルな映像で描かれるが、やはり見とれるのは地球の美しさ。時間の早さが地球と違う点もドラマティックだ。果たして地球に未来はあるのか? 移住先の惑星は見つかるのか? 人類は生き延びることができるのか? 思わぬところに敵がいて、クーパーの旅は困難を極める。

人類を絶滅に追いやりつつあるのは、ガミラス星人ではなく人間自身。環境汚染が進む地球への警鐘と、人類を救うのは科学ではなく、愛という未知なる力だというメッセージが込められたSFアクション大作。お薦め作品だ。

(象のロケット 映画・ビデオ部 並木)

 

posted by 象のロケット at 20:46| Comment(3) | TrackBack(20) | 超お薦め映画作品 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする